北条氏康ゆかりの吉兆の亀:松原神社

吉兆の大亀の説明

訪問日:2019年9月1日
以前小田原を訪問した時に入手した小田原城裏路地名所MAPという案内に松原神社の紹介があり、以下の「吉兆の大亀」が載っていました。

吉兆の亀
戦国時代、この神社の池に奉納された大きな亀を吉兆であるとして、小田原北条氏3代目当主北条氏康が参詣し、舞を奉納した。すると、その翌年、日本三大夜戦の一つ「河越の夜戦」で関東管領軍を大逆転の末に破った。この戦いは北条氏が関八州に大きく勢力を伸ばすきっかけとなったものだが、この故事に由来して祀られている。

上記を読んで興味を持ったので、小田原を訪れる際に松原神社を訪問しようと思っていました。
9月1日は特別企画「伊勢宗瑞~漫画家と歴史家が語る北条早雲~」に参加のため、小田原を訪れる予定であり、かつ北条早雲公顕彰五百年を記念して、小田原城の御城印と御城印帳が限定販売されることを知りました。そこで、御城印と御城印帳を購入するため、早めに小田原城へ行き、特別企画が始まるまでの時間に松原神社を訪れることにしました。

亀(スッポン)

松原神社は小田原城の近くにありますので、迷うことはないと思います。

入口から見た風景

入口から見た風景

鳥居をくぐり、境内に入ると、短い石橋があり、左右に小さな池がありました。向かって右側の池を何気なく見ると、ミドリガメが泳いでおり、その後ろにもう一匹カメが。よく見ると、スッポンでした。何気にスッポンを生で見たのは初めてのような気がします。

小さい頃、図鑑でスッポンを見て以来、ザリガニ釣りの際、スッポンがいないかと常に気をかけていましたが、結局、一度もその姿を見ることが出来なかったことを思い出しました。
北条氏康が大きな亀を吉兆と思ったように、私はスッポンを吉兆だと感じ、気分が盛り上がりました。

吉兆の亀

境内を奥に進み、石段を上ったところの向かって右側に吉兆の亀の石像が祀られていました。境内の案内には

この石像亀は(北条氏康の大亀に関する逸話)に由来して作られた(制作年代不明、頭部欠損)ものと思われ、現在でも大亀の甲羅を撫でると、社運隆昌、心願成就、開運、勝利(転じて試験合格)にご利益があるとされております。
また、亀は長寿を象徴する生き物であることから、賽銭を十円納めると十日、百円納めると百日、千円納めると千円寿命が延びると言われております。

とあり、吉兆の大亀お守りも売られていました。
氏康に由来する大亀の石像が今も大切に祀られているのが良いなと感じました。小田原にあるべきものだと思います。

吉兆の亀の石像

吉兆の亀の石像

本殿

最後は本殿でお参り。本殿の前に立つと、風が吹き始めました。
神道の神様は自然物を神格化したものが基本ですので、その意志を自然現象で表すと言われています。ですので、神社を訪れた時に「風が吹き始める」、「雨が降り始める」などは神様からの歓迎の表現と捉えることが出来ます。よって、ますます気分が盛り上がり、訪れて良かったなと改めて感じました。


最後に

松原神社に訪れたのは今回が初めてでしたが、良いお参りが出来、今後、小田原城を訪問する時は、松原神社も訪問しようと思います。皆さんも是非、訪問してみて下さい。

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