武田信玄、徳川家康ゆかりの峯薬師公開:甲斐善光寺

山門から見た金堂

訪問日:2019年9月29日
Twitterで甲斐善光寺に祀られている徳川家康ゆかりの薬師如来像が公開されることを知りました。詳細を知るために、早速、甲斐善光寺のホームページを訪れると、以下のように書いてありました。

公開期間 2019年9月14日(土)〜11月30日(土)
入館無料
霊像「峯薬師」は、松平広忠公と夫人於大の方がこの「峯薬師」に子授けの願掛けをして生まれたのが徳川家康公だと伝えられる、病気平癒と子授け・安産の霊像です。
武田信玄公が鳳来寺(現愛知県新城市)より、その御本尊であった「峯薬師」を持ち帰ったのは1571年のこと。
昭和初年までは、甲斐善光寺の境内の薬師堂に祀られ、胸の病をはじめとする病気、平癒、子授け、安産の霊像として近隣の信仰を集めてました。その秘仏を宝物館にて無料公開いたします。

また「峯薬師特別公開に合わせ、期間中の全ての日曜日に善光寺の僧侶が宝物館にて解説付きガイドツアーを10時と15時の1日2回開催致します」とありましたので、10時からのガイドツアーに合わせて、甲斐善光寺を訪れました。

甲斐善光寺まで

JR甲府駅からSUICAで入場し、身延線に乗りました。乗車中、車内アナウンスがあり、身延線内では交通系ICカードが使えないとのこと。善光寺駅で精算しようと思い、下車しましたが、善光寺駅は無人駅で精算が出来ませんでした(結局、甲府駅で往復分の運賃を精算しました)、

善光寺駅で下車しても、特に甲斐善光寺の方向を示す案内は特になく、Googleマップで調べ、少し歩くと、善光寺通りに出ました。山門が遠くに見え、そこまで一直線の伸びる善光寺通りはかっての参道をイメージさせる感じの良いものでした。

甲斐善光寺境内

しばらく歩くと山門に到着。甲斐善光寺は、武田信玄が川中島の合戦が原因で信濃善光寺が焼失することを恐れ、1558年に御本尊善光寺如来をはじめとする諸仏寺宝類を信濃から甲府に移動したことに始まります。武田信玄が建立した七堂伽藍は1754年の門前の失火により、灰燼に帰してしまい、現在の山門は1796年に再建されたものです。山門はとても大きく、甲斐善光寺に対する信仰の深さを感じました。

山門

山門

山門をくぐり、少し歩くと金堂に到着しました。お参りする前に水屋で手を清めようと思い、水屋に行くと、武田菱があり、嬉しくなりました。

武田菱がある水屋

武田菱がある水屋

そして、金堂で御本尊の善光寺如来様にお参り。金堂の内陣拝観は500円で、戒壇廻りなどがありますので、内陣拝観をしようか思いましたが、団体客の方が内陣参拝中でしたので、先に宝物館を鑑賞することにしました。

金堂

金堂

宝物館

宝物館は有料かと思い、窓口の人に尋ねると、無料とのこと。展示物を見ていると、10時になり、お坊さんが宝物館に来られ、ガイドツアーが始まりました。

宝物館

宝物館

まずは善光寺縁起の絵解きがありました。善光寺縁起は久しぶりに聞いたので、忘れている箇所もあり、非常に有意義で、善光寺如来のありがたさを再認識しました。

平安時代に造られ、重要文化財に指定されている阿弥陀如来三尊が公開されていました。こちらの像は浅野長政が寄進したそうで、豊臣政権下で甲府を支配した浅野長政の足跡を知ることができ、興味深かったです。

そして、いよいよ峯薬師です。本像は武田信玄、徳川家康にゆかりの仏像です。
武田信玄が本像に触れた際、像が人に触れたように温かく、小刀を胸に刺したところ、血が出たそうです。また徳川家康は本像に願掛けをして生まれたので、薬師如来の化身と言われているそうです。峯薬師と呼ばれていますが、本来は胸薬師で、胸の病を治すご利益があるそうです。像高は61センチで、家康が生まれた話を聞いたからか、峯薬師のお顔を見ていると、仏母のように感じました。


金堂内陣

宝物館の後、引き続き、金堂内陣のガイドもありました。甲斐善光寺は織田信長による武田攻めの際、織田の本陣が置かれたそうです。また川中島陣太鼓もあり、実際に叩くことができ、今も良い音が鳴りました。そして、戒壇めぐりです。善光寺と言えば、戒壇めぐりです。真っ暗闇の中を歩き、鍵に触れ、善光寺如来と御縁を結ぶ戒壇めぐりは一度は体験する価値のあるものです。

最後に

武田信玄、徳川家康ゆかりの峯薬師にお会いすることができ、良かったです。次は御本尊が御開帳される2021年に訪れたいと思います。

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