東京講座「戦国近江へのいざない~世界遺産をめざす彦根城の価値」を聴講

彦根城

訪問日:2021年11月13日
東京講座「戦国近江へのいざない~世界遺産をめざす彦根城の価値」の案内メールを受け取った時、「彦根城のことを詳しく知れるならば」と軽い気持ちで申し込みました。そして、当日聴講した結果、良い意味で裏切られました。彦根城が世界遺産を目指す意義、またその苦労を知ることができ、とても有意義な講演でした。

世界遺産登録とは

・世界遺産登録とは、人類の歴史の1ページに刻むこと。
・世界遺産リストとは、人類の歴史とその多様な文化を代表するもの。
・世界遺産を通して、世界中の人々が互いの文化を知り、尊重することができる。
・「彦根城が加わることにより、世界遺産リストがより豊かになる」と言えるように。

海外の国を訪れた際、世界遺産があれば、訪れようという気になりますので、「世界遺産を通して、世界中の人々が互いの文化を知り、尊重することができる」は正にその通りだと思います。

・日本の城郭としては、既に姫路城が登録されている。
・彦根城を登録するには、姫路城と異なる価値を証明する必要がある。

ユネスコの世界遺産センターには、姫路城は以下のように書かれています。

城の形が優美で壁などに白い漆喰を使っていることから、昔から白鷺城とも呼ばれてきた姫路城は、独特の城郭様式をもつ17世紀初めの日本の城郭を代表する建造物。14世紀に建造された城が、関ヶ原の戦いのあと大改修され、江戸城に次ぐ規模となった。城郭内部の建築構造はこの大改修時のまま残っており、外郭地域とも合わせて保全されています。幕末時全国に260以上を数えた城郭のうち、残存する僅かなものの一つである。

上記と異なる価値を彦根城が持っていることを証明する必要があるということですね。

彦根城の世界的な価値とは

・日本の幕藩体制は、近世(アーリ・モダン)における政治体制の中でユニーク。
・彦根城は、約150の藩の城郭の中で、特に典型的につくられ、また現在の保存状態が最も良い。つまり、彦根城を代表例として、江戸時代の政治の仕組みを示すことができる。
・彦根城を世界遺産に登録することは、人類史の1ページに、江戸時代の政治体制の歴史的意義を刻むことである。

彦根城が持っている価値を「江戸時代の政治体制を表す代表的なものである」とするのは、「なるほど」と思いました。それですと確かに姫路城とは異なる価値を示していますし、天守が現存している城郭の中で考えても、彦根城が一番相応しいと思います。

最後に

彦根城の世界遺産登録を目指す話を最初に聞いた時、観光客を呼び寄せるために、世界遺産登録を目指すのか程度にしか感じていませんでした。しかし、今回の話を聞き、彦根城が世界遺産を目指す意義を知り、俄然応援したくなりました。もちろん彦根城を見ただけで、幕藩体制の全てを知ることはできませんが、彦根城を訪れた外国の方が、日本の近世の政治体制を大まかに知ることができれば、それだけで価値はあると思います。
彦根城の世界遺産登録を応援するためにも、なるべく多く彦根城を紹介していきたいと思います。

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