歴史秘話ヒストリア「戦国最強のナンバー2 天下を動かした男 松永久秀」の感想

奈良景色

NHKのテレビ番組「歴史秘話ヒストリア」で6月3日に「戦国最強のナンバー2 天下を動かした男 松永久秀」が放送されました。大河ドラマ「麒麟がくる」で松永久秀に注目が集まっており、私も「麒麟がくる」を見て、松永久秀についてもっと詳しく知りたいと思っていましたので、放送を楽しみにしていました。以下、番組を見て、印象に残ったことを書きます。

戦国最強のナンバー2 天下を動かした男 松永久秀

・松永久秀は現在の高槻市の土豪の出身である。低い身分の出身ながら、三好長慶の側近に大抜擢される。

松永久秀を考える上で、低い身分の出身であるということは非常に重要だと思います。

・足利将軍が下した判決に不満を抱くものが多くおり、京を支配する三好家に裁判のやり直しの申し出が寄せられていた。松永久秀は将軍の判決をくつがえし、三好長慶こそが天下人であると示した。

将軍の役割は争い事を収めることにありますので、三好家が裁判を取り仕切るのは武力を用いずに足利将軍の力を削ぐ良い手段だったのではと思いました。

・大和国は興福寺や東大寺が強大な力で君臨し、難治の国と呼ばれていた。松永久秀は興福寺や東大寺を見下ろす位置に多聞城を築き、大和の新しい支配者は松永久秀と思わせた。

上記の説明の後、松永久秀が右手を挙げ、三好長慶を掲げているイラストが出てきました。片手を挙げ、その掌に宝塔を掲げている姿は仏教の仏である多聞天の姿であり、多聞天→多聞城→松永久秀と連想できるので、良いイラストだと感じました。

・1564年、三好長慶が亡くなる。三好家は三好義継が当主となり、松永久秀には三好義継を将軍の位に就けるという新たな目標が生まれた。しかし、三好義継らは足利義輝を殺害し、諸大名は激怒し、三好家討伐の兵をあげるものまで現れた。

「三好家討伐の兵をあげるものまで現れた」という話は知らなかったので興味深かったです。具体的にどの大名がそのような行動を起こしたのか気になります。

・松永久秀は義輝の弟である足利義昭を味方につけ、三好家が足利将軍家と敵対する意思がないことを示した。また、朝廷が保管していた御小袖を三好義継に引き渡すように求めた。御小袖(おんこそで)とは、室町幕府初代将軍である足利尊氏が着ていた鎧で、将軍の象徴であった。引き渡されることにより、朝廷も三好将軍を望んでいるとアピールすることができた。

御小袖に興味が湧きました。今も現存しているのか気になります。

・三好家にお家騒動が起こり、三好義継と松永久秀は三好三人衆と対立した。義継を守るため、久秀は織田信長と手を結んだ。織田信長は上洛し、三好三人衆を阿波に蹴散らした。1568年、織田信長は足利義昭を将軍の位に就け、これにより、三好義継を将軍にするという久秀の夢は途絶えた。1573年、武田信玄を頼りに、三好義継と松永久秀は反信長の兵を挙げる。しかし、信玄は上洛途中で病死、結果、義継は自害し、松永久秀は降伏した。自害せず降伏した理由は、四国には三好長慶の甥である三好長治がおり、三好家復活を目指したからである。

・三好長慶は大和国を武家の支配下に入れるよう松永久秀に命じた。しかし、信長は大和国に対して宗教勢力との協調する政策を採り、松永久秀はそれを受け入れることは出来なかった。1577年、久秀は上杉氏や毛利氏と連携して信長討伐の兵を挙げる。手取川の戦いで織田軍に勝利した上杉軍であったが、兵を引き返し、信貴山城を攻められた松永久秀は自害する。

番組内で焼失する信貴山城を見つめる明智光秀が紹介されていましたが、明智光秀と松永久秀の違いは、明智光秀は足利将軍家を見捨て織田家に完全に乗り換えましたが、松永久秀は三好家を見捨てられなかった点かなと思いました。

最後に

「戦国時代を代表する悪人と思われてきた松永久秀が実は主君思いの武将であった」という話は以前、奈良まほろば館での講演会で聞いたことがあり、興味深いですね。番組にも出演されていた天野忠幸先生の本を購入して更に学びたいと思います。

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