訪問日:2021年11月7日
帰りの新幹線まで時間がありましたが、城の中を見学するほどの時間はなかったので、以前からやりたいと思っていた二条城の周りをぐるりと一周することにしました。
東南隅櫓から北東隅石垣
スタートは東南隅櫓からです。東南隅櫓はいつ見ても格好良いです。天守が焼失した後、天守の代わりになったのも納得です。訪問した日も多くの人が写真を撮っていました。ちなみに私は外堀を含めた風景が好きです。そのような東南隅櫓ですが、千鳥破風が付いています。一方、後から見ますが、西南隅櫓には唐破風が付いています。千鳥破風と唐破風では唐破風の方が格が高いと思いますので、建物だけを見るならば、西南隅櫓の方が格が高いように思えますがどうなんでしょうか。
石垣を見ながら歩いていくと直ぐに東大手門に到着です。しかし、今回はお城の中に入らないので、素通りです。そのまま歩いていくと東北の隅石垣に到着です。かっては櫓がありましたが、現在はないので、その姿を妄想します。また外を向いた石垣と内を向いた石垣で作りが随分違うなと感じました。
北東隅石垣から北西隅石垣
少し歩くと北大手門に到着。東大手門と同じ形式で、立派な建物です。しばらく歩くと石垣が折れ曲がります。家康が当初築いた二条城はここまでの大きさで、ここから先は行幸を迎えるにあたって拡張された箇所となります。
石垣が少し遠くなってしまいましたが、散策路が用意されており、変わらず近くで石垣を楽しめるようになっていました。石垣を見ながら感じたことはここの箇所だけ、石垣の印象が違うことです。他は綺麗な布積になっていますが、この面はそうではありません。理由は分かりませんが、面白いなと感じました。
石垣を見ながら歩いていると、同じように散策路を歩いている人が「鳥がいる」と教えてくれました。近所に住んでいる方だそうで、毎日散歩に来ているが、鳥がいるのは珍しいそうです。鳥も立派な石垣を見て楽しんでいるようでした。
北西隅石垣から西南隅櫓
歩いていくと西門に到着。幕末に徳川慶喜が城外に出る際に使用した門です。木橋が架かっていたのですが、現在は取り外されているので、より一層寂しさを感じさせます。
少し歩くと西南隅櫓に到着。初めの方に書いた通り、唐破風が付いています。じっと見ていると、唐破風が髭(ヒゲ)のように感じられ、建物が擬人化されてきます。
西南隅櫓から東南隅櫓
しばらく歩くと南門に到着。こちらの門は大正天皇の即位式に合わせて、大正4年に造られた門です。天皇陛下がくぐるので、当然、東大手門のように人が門の上に滞在するスペースがあるタイプではありません。また石垣という点から見ると、大正時代に造られたので、その周りだけ石垣が異なっており、それらを見るのも楽しいと思います。
少し歩くとスタート地点の東南隅櫓に戻ってきました。東南隅櫓は千鳥破風が南向きに付けられており、南から来た人を意識している、一方、西南隅櫓は唐破風が西向きに付けられていますので、西から来た人を意識している、この違いは面白いなと思います。
最後に
石垣などを見ながら、のんびり二条城を一周するのは楽しいものでした。他のお城でもやってみたいと思います。
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