再建された尼崎城に初訪城

尼崎城(アイキャッチ画像)

訪問日:2019年4月27日
家電量販店の旧ミドリ電化(現・エディオン)創業者である安保詮(あぼ・あきら)さんが私費を投じて再建した尼崎城が2019年3月29日に一般公開されました。安保さんは1959年に旧ミドリ電化の前身「みどり電気」を尼崎市で創業し、2015年に「創業の地に恩返しがしたい」と天守閣の復元を市に申し出、完成後の2018年11月30日に尼崎市に寄贈しました。

なるべく早く再建された尼崎城を訪れたいと思っていましたが、訪れる機会が恵まれましたので、阪神梅田駅から尼崎城に向かいました。

尼崎城へのアクセス

阪神梅田駅から電車に乗り、阪神尼崎駅で下車。ホームを降りて出口を探すと西口と北口があり、尼崎城に行くにはどちらに行くのか書いていませんでしたので(見つけられなかっただけかもしれません)、とりあえず北口から出ました(結論としては北口と西口のどちらかも行けますが、西口の方が良いと思います)。

北口から出てもどう行けば分かりませんでしたので、googleマップで確認すると、尼崎城は駅の南東方向にあることが分かり、そちらに向かって適当に歩いていくと天守が見え、早く天守のところに行きたいと思いましたが、庄下川があり、行くことが出来ません。令和の時代においても、尼崎城の外堀であった庄下川に阻まれてしまいました。

駅の方向を見ると庄下川を橋で渡っている人が見え、結局、また駅まで戻ってきました。線路に沿って東方向に歩くと、スロープがあり、その先に橋があり、渡ると尼崎城の天守まで直ぐです。

少し離れた場所からの尼崎城

少し離れた場所からの尼崎城

尼崎城 天守内部

外観を眺めた後、天守の中に入りました。

尼崎城外観(その1)

尼崎城外観(その1)

尼崎城外観(その2)

尼崎城外観(その2)

尼崎城外観(その3)

尼崎城外観(その3)

一階は無料ですが、上層階は有料で500円です。チケットを購入すると、まずはエレベーターで5階に行き、そこから下りながら見学するシステムでした。5階は「わがまち展望ゾーン」、4階は「ギャラリーゾーン」で、尼崎市で生まれた画家・萩原一青の名城手ぬぐい百城が展示してありました。3階は「なりきり体験ゾーン」、2階は「尼崎城ゾーン」でした。

尼崎城ゾーンには、VRシアターがあり、尼崎城について分かりやすく紹介してあり、2回見てしまいました。尼崎城は鉄筋コンクリート造りで、VRシアターは鉄筋コンクリート造りだから可能だと思うので、利点を活かした展示を今後もして欲しいと思います。また、「剣術体験」などのアトラクションコーナーがあり、沢山の親子連れが楽しんでいたのも印象的でした。

お城に関する説明では、天守があったお城は兵庫県では姫路城と尼崎城の2つだけであったということが印象に残りました。また、庄下川を西の外堀とする3重の堀と南を海で囲まれた縄張りも印象に残りました。

私は尼崎城と言えば、荒木村重をイメージしていました。しかし、荒木村重が逃げ込んだ大物城は尼崎城とも呼ばれますが、別の城ということが理由なのか、戦国時代の説明は一切ありませんでした。


最後に

お城の周りでは沢山の子供が遊んでおり、地域の憩いの場になっているなと感じました。私自身、尼崎を訪れるのは初めてであり、天守が再興されなければ、訪れるのがいつになったか分かりません。色々意見はありますが、個人的には再建して良かったと思います。尼崎には寺町などまだまだ見るところがたくさんあるので、再建された尼崎城を応援する意味を込めて、尼崎を再訪したいと思います。

※この記事が参考になったならば、下のハートマークを押していただけると嬉しいです。

関連記事

  1. シンポジウム「伊勢宗瑞の伊豆進出」

    シンポジウム「伊勢宗瑞の伊豆進出」を聴講しました

  2. 「近江の城」魅力発信事業・連続講座「近江の城郭~豊臣の城・徳川の城」第3回「今に残る城と町・彦根城」

    「近江の城郭 今に残る城と町・彦根城」講座に参加しました

  3. 小田原城ポスター

    ウィズコロナ時代の小田原城訪問

  4. 菱の門のから見た姫路城天守

    姫路城:やはり日本一美しいお城

  5. 犬山城

    国宝 犬山城を訪問

  6. 「”伏見幕府”の時代 徳川のメトロポリス・伏見をいく」ツアー…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

訪城記(ブログ)一覧