本能寺「本能寺の変と天下人」特別展

信長公廟所

訪問日:2020年10月19日
歴史好きにとって、本能寺は言わずと知れた場所であり、必ず訪れたい聖地です。前回、本能寺を訪れたのは随分前のことになりますが、本能寺の変は今年の大河ドラマ「麒麟がくる」のクライマックスになるでしょうから、久しぶりに訪れることにしました。

総門

京都市営地下鉄東西線の京都市役所前駅で下車し、地上に出て、少し歩くと本能寺に到着。御池通に面した門がありましたが、個人的には寺町商店街に面した総門から入るのが好きなので、そちらまで歩きました。

総門を眺めると、日蓮上人の辻説法像があり、本能寺が日蓮宗のお寺だということを思い出させてくれます。また「贈正一位織田信長公御廟所」と書かれた石碑もあり、本能寺の変で亡くなった織田信長を弔う場所だと実感されてくれます。

総門

総門

本堂

総門から境内に入ると、すぐに宝物館があり、真っ直ぐ宝物館に向かう人もいると思いますが、お寺に来た場合はまず本堂でお参りしましょう。本能寺で配布していた案内に

堂内正面にある「日蓮上人」の像は、「本能寺の変」以前からあります。信長公も手を合わせたかも?

とあり、本堂を訪れる価値は十分あります。

本堂

本堂

信長公廟

本堂内で手を合わせた後、信長公廟に向かいます。向かっている途中、まるでこれから織田信長と対面するように感じ、気が引き締まりました。廟の前に立ち、手を合わせます。私は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑の中では織田信長が一番好きなので、廟を見ていると、色々感じるものがあります。本能寺の変がなければ、その後の日本はどうなっていたのでしょうか。織田信長が目指した世界を見たかった気がします。

廟所の案内には

信孝は信長らの遺骨収集の作業をすすめ、本能寺の変から一ヶ月後の7月3日に早くも本能寺を信長の墓所と定めた。この信長の墓はこの時、信孝が建立したものであり、この廟所には武将の魂とされる信長所持の太刀が納められている

とあり、改めてこの場所が聖地であると認識しました。

信長公廟所の隣には、本能寺の変で亡くなった武将たちの供養塔があり、こちらも合わせて、お参りしましょう。

信長公廟と本能寺の変で亡くなった武将の供養塔

信長公廟と本能寺の変で亡くなった武将の供養塔

宝物館

宝物館では特別展「本能寺の変と天下人」が開催されており、拝観料700円を払い、中に入りました。以下、印象に残った展示です。

宝物館

宝物館

7. 信長公肖像画
特別展のポスターに大きく紹介されている像です。案内に「ひげが無いのが特徴的であるます」と書かれていた通り、確かに髭がありません。よく知られている信長の画と印象が随分異なるので、信長のように思えませんが、本能寺に伝わっているので間違いなく信長の画なのだと思います。

9. 信長公太刀 三条宗近
私は刀についてはよく分かりませんが、信長が所持していたと伝わっているだけで「凄い」と感じます。

52 森蘭丸 刀、53 森蘭丸 陣太刀
二本の刀が並べて展示されており、53の大太刀がとても大きく感じられ、とても迫力を感じました。

信長と茶器
信長が茶の湯に熱心だった理由として、「信長はアルコールアレルギーだったので、アルコールを介さぬ社交の場として茶の湯に傾倒した」という説が紹介されており、印象に残りました。

62 織田信孝 書き下し
天正10年7月3日に織田信孝が本能寺の敷地の中に亡父信長の墓所を作るよう命じる書状で、墓所の案内の記載を裏付ける史料であり、印象に残りました。

65 香炉(三足の蛙)
本能寺の変が起こる前夜に突然鳴き出し、信長公に異変を知らせたという伝説がある香炉で、本能寺の変の生き証人のように感じました。

入口前に展示されていた写真撮影可能な三本足の蛙

入口前に展示されていた写真撮影可能な三本足の蛙

最後に

本能寺には久しぶりに訪れましたが、信長公廟は素晴らしかったです。大河ドラマ「麒麟がくる」で本能寺の変がどのように描かれるか楽しみです。

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