訪問日:2019年10月27日
今年の春、まいまい京都のツアーで二条城を訪れました。その時聞いた唐門や二の丸御殿の話がとても興味深く、二条城は最も好きなお城の一つになりました。二条城には公式ガイドツアーがあり、二条城をより詳しく知るために次回訪問では必ず参加しようと決めており、今回、参加しました。
電子チケット
二条城の公式ホームページを見ると、前売りWEBチケットが紹介されていました。
スマートフォン等で前売りチケット(入城券+二の丸御殿観覧券または入場券単券)をご購入いただけます。ご購入いただいたWEBチケットのQRコードをスマートフォン等でご提示いただくことで、チケットご購入の窓口に並ぶことなく、直接ご入城いただけます。
とあり、春に訪れた時はチケットを買う列が長く伸びていましたので、電子チケットを予め購入しました。当日は入り口でスマートフォンのQRコードを見せ、全く並ばずにスムーズに入城することが出来ました。大阪城もWEBチケットを発売しており、今後、電子チケットが増えることでしょうね。
公式ガイドツアー
入城口である東大手門を入ってすぐの場所にガイドツアーの受付場所があり、参加できるかを尋ねたところ大丈夫とのことで、ガイド料1000円を払い、申し込みました。開始時刻まで唐門などを見て、開始5分ぐらい前に受付場所に戻ると、ガイドの方がおられ、イヤホンなどを受け取り、ツアーが始まりました。
ツアーでは二条城の概要、東大手門、唐門、二の丸御殿、二の丸庭園の個別解説があり、やはり、二の丸御殿での解説に一番重点が置かれていましたので、二の丸御殿のことを書きます。
遠侍
・遠侍は一の間、二の間、三の間とあるが、身分が高いものが一の間に通されたということはなく、数字は身分を表していない。
・鴬(うぐいす)張りになっている。最近、鶯張りは敵の侵入を知らせるためではなく、長い年月が経って金具が緩んだことが原因と言われるようになってきたが、二条城の公式見解は敵の侵入を知らせるための鶯張りである。
式台
・松が描かれているのは、松は常緑樹なので、長寿や繁栄の象徴とされているからであり、別の理由として、松平家の「松」だからとも言われている。
・式台は老中と来訪者が対面するところであり、来訪者が持ってくる貢ぎ物としては、利尻昆布が最も喜ばれた。
大広間
・将軍が座る頭上は、二重に天井を高くした二重折上格天井である。格式の高さを意味しており、また日本建築は天井裏のスペースが広いため、侵入者が忍び込むスペースを減らす役割もある。
黒書院
・鶯張りがない。これは黒書院が徳川家と親しいものとの対面所だったからである。
白書院
・白書院は将軍の居間や寝室として用いられ、中国西湖の風景画が描かれている。
私の感想
鶯張りに関しては、当初から鶯張りとして造った場所と経年劣化により音が鳴るようになった場所の2パターンがあるような気がします。
最近、攻城団の団長公記で「解像度を上げる」という言葉の使い方を知りました。
画像の解像度を上げると、その画像が細部までより詳細に見えるようになります。それと同じように、例えば、二の丸御殿に関して、当初は鶯張り、大政奉還、狩野派の絵ぐらいしか感想がない、つまり解像度が低い状態から、ガイドツアーなどに参加して知識が増えれば、二条城をより鮮明に理解できる、つまり解像度が高い状態になります。
解像度が上がるメリットは、対象をより楽しめるようになり、人生をより豊かに過ごせるようになることです。デメリットは、知識を増やすためにはそれなりの勉強が必要になることです。しかし、自分の好きなことを勉強するのは苦にならないと思います。小中高の勉強方法に比べて、大人の勉強手段は格段に幅広いですので、自分に合うやり方を見つけ、学んでいけば良いと思います。
最後に
ガイドツアー終了後は、本丸エリアを観光し、大休憩所で、公式ガイドブックと御城印を購入しました(これらを購入するのも今回の訪城の目的です)。これからも解像度が上げていき、二条城をより楽しめるようになりたいと思います。
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