北条流の障子堀、畝堀が素晴らしい山中城

訪問日:2019年2月17日
静岡県三島市にある山中城は豊臣秀吉による小田原攻めにおける激戦地であり、豊臣秀吉の来襲に備えて、北条流築城技術の最先端が投入されたお城でもあります。昔から山中城に訪れたいと思っていましたが、今回初めて訪れることが出来ました。

観光案内所

新幹線で三島駅に到着。三島駅の出口には北口と南口がありますが、山中城に行くバスは南口から出発しますので、南口へ。新幹線はスマートEXで乗りましたので、スイカ(パスモ)だけで在来線も新幹線も乗り降りでき、便利になりました。

南口から外に出ると、観光案内所に立ち寄り、観光案内所で山中城跡のパンフレットを入手しました。パンフレットには、山中城跡公園の案内図と
・戦国山城探訪コース(約2時間)
・障子堀・畝堀探訪コース(約1時間)
という歩き方も書かれていますので、手に入れることをお薦めします。

上記パンフレットにプラスして、「みしまるきっぷ」(900円)を購入しました。みしまるきっぷは山中城跡、三島スカイウォーク、伊豆フルーツパーク等を含むフリー区間が一日乗り放題となるお得切符です。三島駅から山中城跡までのバス料金は片道610円ですので、山中城のみを訪れる場合でもお得になります。みしまるきっぷを購入する際、バスの時刻表が印刷された紙をいただき、山中城跡バス停が行きと帰りでは少し離れていることなどを教えてくれました(注)帰りのバス停は山中城跡案内所・売店前に移動しており、到着するバス停の近くになりました(2019年9月7日確認)。

山中城跡に行くバスは5番乗り場から出発で、観光案内所の目の前です。バス停で待っていると、「山中」行きのバスが到着したので、乗車しました。山中城跡に行くバスの本数は基本1時間に2本ですので、バスの出発時刻は事前に必ず調べておきましょう。30分ほど乗車の後、山中城跡バス停に到着、下車しました。

戦国山城探訪コース

今回が初めての訪問なので、パンフレットに書かれている「戦国山城探訪コース」に沿って歩くこととしました。まずは三ノ丸掘です。掘はなかなか良い感じです。

三ノ丸堀

三ノ丸堀

次は田尻の池です。山城では水の確保がとても大切であり、この田尻の池と隣りにある箱井戸が水を蓄える溜池として使用されていたそうです。しかし、使用目的は別で、田尻の池は馬の飲料水、その他に用いられ、箱井戸は人の飲料水として使用されたとのこと。

次は二ノ丸橋です。二ノ丸橋は二ノ丸と元西櫓をつなぐ橋であり、橋の上から横を見ると、畝堀となっていました。

二ノ丸橋から見た畝堀

二ノ丸橋から見た畝堀

元西櫓を通り、次は西ノ丸です。西ノ丸には物見台(見張台)があり、その上に立つと、正面に西櫓が見え、また西ノ丸を囲んでいる障子堀も見ることが出来ました。

西ノ丸から見た西櫓

西ノ丸から見た西櫓

西ノ丸から見た障子堀

西ノ丸から見た障子堀

西ノ丸を出て、帯曲輪を歩きます。歩くと西ノ丸周辺の畝堀、障子堀がよく分かります。

帯曲輪から見た畝堀

帯曲輪から見た畝堀

帯曲輪から見た畝堀

帯曲輪から見た畝堀

帯曲輪から見た障子堀

帯曲輪から見た障子堀

途中で西櫓に入りました。案内図があり、西櫓は西ノ丸の角馬出だったそうです。

西櫓から見た障子堀

西櫓から見た障子堀

角馬出

角馬出

西櫓を出て、再び、帯曲輪を歩きます。帯曲輪から見える、畝堀と障子堀が山中城の一番の見所だと思います。

帯曲輪から見た障子堀

帯曲輪から見た障子堀

帯曲輪から見た障子堀

帯曲輪から見た障子堀

帯曲輪から見た畝堀

帯曲輪から見た畝堀

しばらく歩くと北ノ丸に到着。「北の丸堀」の説明があり、そこに書かれていた
”石垣を用いるようになると、堀の両岸はより急峻になるが、石を用いずこれだけの急な堀を構築した技術はみごとである”
が印象に残り、周囲を見ると確かに見事な掘でした。

また「北ノ丸跡」という説明もあり、そこに書かれていた
”一般に曲輪の重要度は、他の曲輪よりも天守櫓により近く、より高い位置、つまり天守櫓との距離と高さに比例するといわれている”
はなるほどなと思いました。

次は本丸です。本丸というので広い場所を想像していましたが、思ったより狭く意外でした。本丸の角に天守台(櫓)がありました。山中城第一の高地で、高櫓が建てられていたと推定されるが、発掘調査では確認できなかったそうです。

兵糧庫を経て、二ノ丸(北条丸)へ。二ノ丸にも物見台のようなものがあり、その上から見る西ノ丸方向の風景は良いものでした。

二ノ丸からの眺め

二ノ丸からの眺め

道を下り、宗閑寺を訪れました。こちらには城主松田康長や豊臣方の武将一柳直末のお墓がありますので、訪れたい場所ですね。

宗閑寺

宗閑寺

時間もお昼近くになりましたので、山中城跡案内所・売店に行き、パンフレットに書いてあった名物の寒ざらし団子を注文しました。団子ですが表面はカリカリ、サクサクしており、食感が良く、とても美味しかったです。美味しかったので、障子堀ワッフルも購入しました。車で山中城を訪れる方はこちらで山中城跡のパンフレットを頂きましょう。私が滞在中も何人かの方が案内をもらいに来ていました。日本百名城のスタンプもこちらで押すことが出来ます。

寒ざらし団子

寒ざらし団子

障子堀ワッフル

障子堀ワッフル

次は、山中城の出丸、通称岱崎出丸へ。豊臣方の小田原征伐に備え、急ぎ増築された曲輪とのことです。一ノ堀が畝堀となっており、良い感じでした。岱崎出丸を見た後、箱根旧街道(石畳)、北条橋を通って、帰りのバス停に行き、そこからバスに乗り、山中城を後にしました。

一ノ堀

一ノ堀



最後に

今回が初めての山中城訪問でしたが、北条氏の障子堀、畝堀は素晴らしかったです。パンフレットに記載のコース通りに歩くと、要所要所に案内があり、とても整備された城址だなと感じました。このように山中城跡公園として整備した三島市の姿勢は素晴らしいですし、日本百名城に選ばれるのも至極当然だと思いました。

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