訪問日:2019年4月7日
名古屋市営地下鉄名城線市役所駅で下車。7番出口から地上に出ると、左側に石垣が見え、「やっぱり、名古屋城は大きいな」と感じました。
天守と桜
観覧料500円を払い、東門から中に入り、歩いていると、東南隅櫓と天守が見えてきました。天守を見るとワクワクしますね。清正公石曳きの像を見つつ、表二之門をくぐり、本丸に入ります。復元された本丸御殿があり、当然中を見学しますが、その前に天守を見たいと思い、歩を進めると、桜と天守が見え、その風景はとても綺麗でした。
本丸御殿
次は本丸御殿の中を見学。今回初めて名古屋城の本丸御殿に入りましたが、その完成度の高さに驚きました。おまけに写真撮影も可能で、一度の訪問でお気に入りの場所になりました。
単純に美しいですが、そこに込められた意味を知ることも大切です。
玄関には虎と竹が描かれており、よくある解説では、この画を見て「昔の人は豹(ひょう)を虎のメスだと思っていたので、虎と豹が描かれています」と説明されますが、もっと大切な意味があります。こちらの「牡丹に唐獅子 竹に虎」に書いてあるとおり、虎は象に勝てず、象が入って来れない竹藪に逃げ込みます。つまり、竹藪の中は虎にとって安心できる場所です。よって、玄関に竹と虎の画を描くことにより、来客者に「ここは安心できる場所ですので、リラックスして下さい」というメッセージを送っているのです。
鸞(らん)も彫られていました。Wikipediaには「鳳凰が歳を経ると鸞になるとも、君主が折り目正しいときに現れるとしている」と書かれており、徳川家が正しい政治を行っているので、鸞が出現していることを意味しています。鸞は先月訪れた二条城の二の丸御殿入り口にも彫られており、異なるお城で同じものを発見するのも楽しいですね。
上記のように、そこに込められた意味を知れば、より本丸御殿を楽しめると思います。もちろん、私も全部理解している訳ではないので、もっと学びもっと楽しみたいです。
名古屋おもてなし武将隊
本丸御殿を見学し、城内を歩いていると、「名古屋おもてなし武将隊の演舞が二之丸広場で開催される」と案内がありましたので、見に行くことにしました。まずは忍者隊の演舞があり、その後、名古屋おもてなし武将隊から徳川家康、前田利家、前田慶次が出演し、さすが、愛知県は戦国武将の人材が豊富だなと思いました。
前田利家、前田慶次が出演しているためか末森城の戦いが舞台で、楽しい演舞でした。全国のお城でこのような武将隊がパフォーマンスをしているのは、戦国時代の魅力を様々な形で伝えるという意味でも良いことだと思います。
桜
西之丸を歩いていると土塁(?)の向こうに沢山の桜が見えたので、階段を登って土塁の上に登ると桜がとても綺麗でした。私が見た範囲では名古屋城でここの桜が一番綺麗で、ずっと眺めていたい気分になりました。
最後に
桜がとても綺麗でしたし、本丸御殿も想像より遥かに素晴らしく、とても満足度の高い訪問となりました。「天守閣の中に入れないので、あまり見るところがないかな」と思っていた自分が恥ずかしいです。本丸御殿が素晴らしかったので、今後再建される天守閣も色々問題が指摘されていますが期待大です。また、名古屋城にはまだまだ知らないことが沢山あるので、次回はボランティアガイドの方の説明を聞きながら、めぐってみたいと思います。
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